其の十「ギターの表現を極めるべし!」【初心者のためのギター上達 10箇条】
初心者のためのギター上達 10箇条
其の十「ギターの表現を極めるべし!」
遂にこの十ヶ条も最終回を迎えました。
最後だからこそ僕の考える
「ギターの上達にとても大切なこと」
をお伝えします。
(人によっては異論があるかもしれませんが…)
大切なことそれは…
「音楽をどのように演奏するか?」
ということです。
練習していたら「5弦の9Fを弾いて…次に3弦の…」、「このコードのシェイプは…」など全て
”何を”
というところばかりを考えがちです。
もちろんそれらも大変重要ですが、僕にとっては同じようにそれらを
”どのように”
演奏するかが大切なんです。
こんなフレーズがあったとします。
多くの人が普通にそれを弾きますが、次にハマリングやプリングを用いて演奏するとどういったサウンドになるでしょうか?
次にそれの連続技やベンドを用いるとどんなサウンドになるのでしょうか。
そしてダイナミクス(=音の強弱)をつけていくとどんでしょう。
などなど同じ音で構成されたフレーズでも聞こえ方が違ってきます。
ここには書きませんがこれを
「エフェクターをかけると?」
「右手の低い位置をブリッジ寄りで弾くと?」
などバリエーションは様々です。
僕がギター演奏する時にまず考えるのは
「どうすればこのメロディーやフレーズが自分の声として届けることができるのか」
ということです。
決して「どうやってこの難しいフレーズを弾いてやろう」とか「すごいスピードで人を驚かそう」なんてことは考えません。
そんなことは2の次、3の次です。
ギターはスピード勝負でもなければテクニック勝負でもありません。
それらのもたらすエンターテインメント性は否定しませんがやはり重要なのは
”音楽を演奏すること!”
につきます。
みなさんにはただ譜面の音を弾くのではなく自身の弾き方で自分を表現して欲しいのです。
コピーはもちろん大切!でもそれも自分流にしていくための修行なんです。
あなたがJimi HendrixやEric ClaptonまたはWes Montgomeryを研究しまくって、まるで彼らの様に演奏出来たとしましょう。
多くの人は「関心」するでしょう、しかし「感動」はしません。
一時は流行るかもしれません、しかしそこ止まりです。
それは所詮彼らのコピーでしかないから。
僕ならそんなCDは買いません、オリジナルを聞きます。
「モナリザ」はとても有名な絵画ですが同時にそれを真似る人は多く存在します。
いかに上手く描けたからといって、その絵を欲しいと思いますか?
僕は真似る事で様々なものを学び、自分流にそれを表現することこそが芸術であり、音楽だと思っています。
最後に…
僕としてはこれを読んだあなたが、ギターの中に「自分の声」を探すキッカケを見つけて
”あなたにしか出せない音や音楽”
を演奏してもらえたら、またはその重要性が少しでも気付いてもらえたらこれ以上嬉しいことはないです。
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