其の一「ギターの指板と友達になるべし!」【初心者のためのギター上達 10箇条】
初心者のためのギター上達 10箇条
其の一「ギターの指板と友達になるべし!」
この記事を書いている今は2014年、サッカーW杯の年です。世間はサッカー日本代表に湧いています。そんなサッカー少年の永遠の愛読紙 “キャプテン翼” の中で翼くんが言った有名なフレーズ
「ボールは友達」
とても良い台詞です。
サッカーを楽しみながら上達する上でとても重要なことですよね。
同じようにギタリストもギターはもちろん指板と友達のようにならないといけないのですが、ではどのように友達になったらいいでしょう?
上達が実感できる効率の良い練習方法を選択できれば今より音楽やギターを好きになれます。
そうすればギター&指板と友達になる近道になるのではないでしょうか。
その上でわたしが最も重要に感じるのは
指板にある音を熟知する
ということです。
弾いているのは“音”?それとも“数字”?
多くのアマチュアの方は音楽を学ぶ時にタブ譜を読んでギターを弾いています。
タブ譜自体は決して悪いものではありませんが、その中にある数字ばかりを見てギターを弾いていてはなかなか上手くなりません。実際にどの音を弾いているのかを知ることで色々なキーでの演奏が可能となり、より音楽やギターを楽しむ事ができます。
ドレミ〜は使用しない!?
ギターに限らず楽器を始めたらまず “ドレミファソラシド“ と音階を弾きます。ギターでも視覚的に「 この音が ”ド” 」などと覚えている人がいますが“ギターでは “ドレミ〜” は使用しない方が上達します。「なんで!?」と疑問に思う人もいるかと思いますが逆に質問します。
「譜面にドレミ〜と音階が書かれているものを見ることがありますか?」
譜面に使用するのは Am,C,G7… のように主に “アルファベット表記” されたものです。“ド・マイナー” や “ミ・セブン” などとは決して言わないですよね。
コードなどにアルファベット表記を用いてるので基本はそれに合わせ単音もアルファベット表記で覚えていくことがコードと単音をしっかりと同じように理解していくコツになります。
音を覚えよう
ギターの指板にはフレットによって区切られた多くの音があります。しかも6本も…。ではそれらの音を覚えるトレーニングをしましょう。
指板の音探しトレーニング
手順は簡単です。
開放〜12Fまでのナチュラルノートを順番に弾く
だけです。ナチュラルノートとは ”♯や♭” などが付かない音のことをいいます。
では早速6弦からエクササイズ開始です。
6弦にある指板の音
ここでのポイントは “音を声に出して弾く” です。声に出すことによってより速く脳がその音を認識して覚えていきます。これは私が今まで数多くのレッスンを行なってきた中でもっとも効果的な方法です。中々指板の音を覚えられない人にヒアリングを行なったところ練習時間の不足を除けばその全ての人が “声に出す” という作業を行っていませんでした。みなさんは声に出して弾くようにして下さいね。
続いて5弦の音も弾いてみましょう。
5弦にある指板の音
さて次のポイントは “半音と全音を知る” ということです。
A⇄B, C⇄Dなどは “全音” つまり “フレット2つ分” 離れた位置にありますが、
B⇄C, E⇄Fは“半音”、“フレット1つ分” しか離れていません。
これはピアノで白鍵の間に黒鍵があるところとないところの関係と同じです。ピアノでは黒鍵のところを “♯または♭” で表されていて非常に分かりやすいのですが、ギターは全て横一列に半音刻みで並べられているためそれが分かりにくいのが注意点です。
さてここまでの2点のポイントを踏まえ、残りの弦も同様に弾いてみましょう。
4弦にある指板の音
3弦にある指板の音
2弦にある指板の音
1弦にある指板の音
ボーナスエクササイズ
今までの全てのエクササイズを12Fから始めて開放の音まで下がっていきましょう。
そして最後にアドバイスです。
決して覚えようとはしないこと
ギターを練習する際、まず最初にこのエクササイズを行うようにして下さい。繰り返すことで自然と覚える事ができるようになります。最初は1本の弦でもとても時間がかかるかもしれませんが、私の生徒さん全員が半年で1本弦での開放〜12Fまで押さえるのに5秒くらいでできるようになっています。
指板の音がしっかりと分かるようになればギターの上達も速くなり、そうなればもっとギターが楽しく、好きになります。数字ばかりを読む世界から開放された時、今まで見えなかった素晴らしい音の世界が広がっているのが経験できるようになります。そのためには指板そしてギターと友達になることですね!
Good luck on your study!
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