其の二「ピッキングのメカニクスを知るべし!」【初心者のためのギター上達 10箇条】
初心者のためのギター上達 10箇条
其の二「ピッキングのメカニクスを知るべし!」
ギターリストが持つ永遠の課題のひとつが
「ピッキングが上手くなりたい!」
です。初級~中、上級問わず(ピックを使用する)ギターリストは常にこの願望を持っています。今回は、そのピッキングというものをメカニカルに分析して
上手く弾けなくしている障害はどこにあるのか
そして
どういった練習をするべきか
を紹介したいと思います。
ピッキングパターンを知ろう!
沢山の本やインストラクターはピックが 「どうやったら早く動くか?」 という事をテーマに教えています。私のレッスンの考え方は少し違い、「何で早く動かせないのか?」というところに焦点を当ててレッスンを行っています。
では次のフレーズを弾いて下さい。
このように2本の弦の外側をピッキングすることを
” アウトサイド・ピッキング ”
と私はよんでいます。
それに対してEX2のように2本の弦の内側をピッキングすることを
” インサイド・ピッキング ”
とよびます。
ギターのピッキングが上手く出来ない人は早く動かせていないのではなく、この2種類のパターンを完全にマスターしていないだけです。
単純にいうとピッキングが音的にそしてリズム的につまったりバラバラになってしまうのは
弦チェンジをする際のピッキングテクニックの欠如
が原因で起こる、ということを分かっておいて下さい。
そしてそのピッキングパターンは上に挙げたように
アウトサイドピッキング
インサイドピッキング
の2種類しかありません。
とりわけEX2のようなインサイドピッキングが苦手な人が多いです。
次に開放弦ではなく実際にフレットを押さえた演奏例です。
EX4は弦チェンジの際に アウトサイド に
EX5は弦チェンジの際に インサイド に
なっているのがもう分かりますよね。これが分かっただけでもうあなたは十分に右手のピッキングに正しく意識が向いている証拠です。あとはこれらのパターンの精度を練習で上げるだけです。
このようにピッキングメカニクスを理解してそのテクニックを習得することがピッキングマスターになる秘訣です。ただやみくもにメトロノームに合わせて演奏していても中々上達はしないですよ!
では練習としてそれら2つのパターンに焦点を当てたエクササイズをいくつかご紹介しましょう。
EX6は全てアウトサイドのみ、それに対してEX7は全てインサイドのみ
実はこのメカニクス、同じピッキングパターンが連続する方が難易度は高いです。
下のEX8、EX9のようなアウトサイドとインサイドを織り交ぜた演奏の方が楽に演奏できます。
もしこれらのエクササイズがそれでも難しいという方は下の2つの例で各パターンの基礎をしっかりと身に付けて下さい。
もちろんしっかりと身につけるには時間と経験が必要になります。
プロはこういった基礎のレベルを上げて難しいフレーズを弾けるように練習します、しかしアマチュアは難しいフレーズを弾いて基礎を弾けるように練習してしまいます。
これが沢山の人が中々ギターの上達をしない理由の1つでもあります。
今回のピッキングメカニクスを時間をかけて習得して是非ピッキングマスターになろう!
Happy Picking!
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